高校生の私は露出癖がすっかりと定着していました。と、言っても通学の電車の中で脱いじゃうとか、そんなことはしませんでした。とにかく私に露出癖があることはほかの人には絶対に知られたくないことでしたから、スカートが覗かれる危険のある通学時には絶対に露出しませんでした。私が露出をしていたのはもっぱら放課後です。中学を卒業した私は特に部活に入ることも無く、ただ籍を置いてあるだけの映画研究会みたいなものに入っていました。放課後みんなが帰って、部活がある人は練習に励んでいるころが私が楽しみにしている時間です。しばらくどこかで時間をつぶした後、さりげなく教室に帰ってきて、下着を脱ぐのです。お尻が直に硬いイスの座面に触れるのが好きだった。スカートを折って折って、ぎりぎりまで短くして誰もいない校内をどきどきしながら歩くのが好きだった。そんなことを月に1回〜2回してました。年に一度くらいは危険なゲームをして遊びました。放課後の校内は静かで、遠くのほうで時々笑い声や大きな声がするくらい、廊下を誰かが歩いてくると、上履きやスリッパが床とこすれる「きゅっきゅっ」という音が響きました。ゲームは単純です。女子トイレで裸になってそのまま隣の男子トイレのトイレットペーパーを持ってくることです。私はトイレで全部脱ぎました。ちょっと汚いと思うかもしれませんが靴下まで脱いではだしになって、「なーんにもつけない」ことがゲームの条件です。(この方が足音がしないので都合がよかったのです)私は服を便座の蓋において、そうっと外に出ました。夕方でしたけど窓から日が差し込んでいて、私の肌で反射するには十分な明るさでした。私は腰を落としてかがんだ姿勢のままトイレの外に出ました。このときが一番どきどきします。遠くの廊下からでもこちらが見えるからです。タイミングを見計らって・・・1・2.3!すばやい身のこなしで隣のトイレに入ります。そして、急いで個室に入りドアを閉めます。心臓がのどの辺りまで上がってきたみたいにどきどきどきどき・・・私は胸の動機が納まるのを待たずにトイレットペーパーをホルダーから外しにかかりました。でも、手がわなわなと震えてしまってなかなかうまくいきません。トイレの外を走っているときは「えいっ!」って気分なので勢いがありますが、実はこの紙を外しているときが一番怖いのです。「早くしないと誰かきちゃう」気が焦っているのだけどうまく外せなくてはらはらしてしまうのです。きゅっきゅっきゅっ・・・一度だけこの時に外で足音が聞こえたことがありました。私は手をぴたっと止めて、じっとしていました。呼吸の音さえ聞こえたら大変なことになる・・・「こっちにこないで・・・こないで・・・入ってこないで・・・」私はその場にうずくまり胸の前でこぶしをぎゅっと握りながら祈りました。きゅっきゅっきゅっ・・・「はいってこないで・・・お願いだから・・・」きゅっきゅっきゅっ・・・「・・・・・・・・・・・」きゅっきゅっきゅっ・・・きゅっきゅっきゅっ・・・足音は遠くなってゆきました、でも、私はしばらく動くことが出来ませんでした。やっと恐怖も少し収まると、いっぱい汗をかいていることに気がつきました。汗でぬれた体が少し寒い。握り締めていた手は白っぽくなっていました。私はドアをそっと空けて個室の外の様子を伺いました。相変わらず誰もいない、いつもの学校でした。膝が笑っていましたので転ばないように何かにつかまりながらしか歩くことが出来ませんでした。トイレを出ると西日が私の汗でぬれた体で反射しました。服がおいてある個室に戻ると私は腕が肩から抜け落ちてしまうほどの安心感を覚え、そして、とても疲れていることに気がつきました。「怖かった・・・もう二度とこんなことするのはやめよう」そう思いました。でも、薄暗くなった電車の中で私は風呂上りみたいなけだるさを心地よく感じていました。さっきまで「二度としない」と思っていたのに、次のゲームのことを考えているのです。
高校生の私は露出癖がすっかりと定着していました。
と、言っても通学の電車の中で脱いじゃうとか、そんなことはしませんでした。
とにかく私に露出癖があることはほかの人には絶対に知られたくないことでしたから、スカートが覗かれる危険のある通学時には絶対に露出しませんでした。
私が露出をしていたのはもっぱら放課後です。
中学を卒業した私は特に部活に入ることも無く、ただ籍を置いてあるだけの映画研究会みたいなものに入っていました。
放課後みんなが帰って、部活がある人は練習に励んでいるころが私が楽しみにしている時間です。
しばらくどこかで時間をつぶした後、さりげなく教室に帰ってきて、下着を脱ぐのです。
お尻が直に硬いイスの座面に触れるのが好きだった。
スカートを折って折って、ぎりぎりまで短くして誰もいない校内をどきどきしながら歩くのが好きだった。
そんなことを月に1回〜2回してました。
年に一度くらいは危険なゲームをして遊びました。
放課後の校内は静かで、遠くのほうで時々笑い声や大きな声がするくらい、廊下を誰かが歩いてくると、上履きやスリッパが床とこすれる「きゅっきゅっ」という音が響きました。
ゲームは単純です。
女子トイレで裸になってそのまま隣の男子トイレのトイレットペーパーを持ってくることです。
私はトイレで全部脱ぎました。
ちょっと汚いと思うかもしれませんが靴下まで脱いではだしになって、「なーんにもつけない」ことがゲームの条件です。
(この方が足音がしないので都合がよかったのです)私は服を便座の蓋において、そうっと外に出ました。
夕方でしたけど窓から日が差し込んでいて、私の肌で反射するには十分な明るさでした。
私は腰を落としてかがんだ姿勢のままトイレの外に出ました。
このときが一番どきどきします。
遠くの廊下からでもこちらが見えるからです。
タイミングを見計らって・・・1・2.3!すばやい身のこなしで隣のトイレに入ります。
そして、急いで個室に入りドアを閉めます。
心臓がのどの辺りまで上がってきたみたいにどきどきどきどき・・・私は胸の動機が納まるのを待たずにトイレットペーパーをホルダーから外しにかかりました。
でも、手がわなわなと震えてしまってなかなかうまくいきません。
トイレの外を走っているときは「えいっ!」って気分なので勢いがありますが、実はこの紙を外しているときが一番怖いのです。
「早くしないと誰かきちゃう」気が焦っているのだけどうまく外せなくてはらはらしてしまうのです。
きゅっきゅっきゅっ・・・一度だけこの時に外で足音が聞こえたことがありました。
私は手をぴたっと止めて、じっとしていました。
呼吸の音さえ聞こえたら大変なことになる・・・「こっちにこないで・・・こないで・・・入ってこないで・・・」私はその場にうずくまり胸の前でこぶしをぎゅっと握りながら祈りました。
きゅっきゅっきゅっ・・・「はいってこないで・・・お願いだから・・・」きゅっきゅっきゅっ・・・「・・・・・・・・・・・」きゅっきゅっきゅっ・・・きゅっきゅっきゅっ・・・足音は遠くなってゆきました、でも、私はしばらく動くことが出来ませんでした。
やっと恐怖も少し収まると、いっぱい汗をかいていることに気がつきました。
汗でぬれた体が少し寒い。
握り締めていた手は白っぽくなっていました。
私はドアをそっと空けて個室の外の様子を伺いました。
相変わらず誰もいない、いつもの学校でした。
膝が笑っていましたので転ばないように何かにつかまりながらしか歩くことが出来ませんでした。
トイレを出ると西日が私の汗でぬれた体で反射しました。
服がおいてある個室に戻ると私は腕が肩から抜け落ちてしまうほどの安心感を覚え、そして、とても疲れていることに気がつきました。
「怖かった・・・もう二度とこんなことするのはやめよう」そう思いました。
でも、薄暗くなった電車の中で私は風呂上りみたいなけだるさを心地よく感じていました。
さっきまで「二度としない」と思っていたのに、次のゲームのことを考えているのです。